こんにちは。アートの楽しみ方が広がる専門情報サイト『アートの小道』です。
2025年前半は長い酷暑も続き、なかなかお出かけが難しい方も多かったのではないでしょうか。
ただし、「芸術の秋」という言葉があるように、アート鑑賞はこれからが本番!
この記事では、2025年下期におすすめの美術展5選を厳選してご紹介します。
2025年後半に東京で開催される美術展は、注目のイベントが目白押し💡
既に始まっている展示会も含まれていますが、ゴッホやクリムト、印象派な有名な芸術家をはじめ、ジブリがテーマの展示会も2つ開催!アートに興味がある方はぜひ足を運んでみてください。
高畑勲展 ―日本のアニメーションを作った男。
会期:2025年6月27日(金)〜2025年9月15日(月・祝)
場所:麻布台ヒルズ ギャラリー(東京都港区虎ノ門)
主催:麻布台ヒルズ ギャラリー/NHK
高畑勲展の注目ポイント
スタジオジブリの共同創設者・高畑勲氏の生誕90年、さらに終戦80年という節目に開催される本展。日本を代表するアニメーション映画監督の仕事や思想を深く掘り下げる回顧展です。
「火垂るの墓」(1988)、「平成狸合戦ぽんぽこ」(1994)など、日本らしい庶民的な表現を追求していった高畑氏。今回特に注目なのが、太平洋戦争から80年という節目の年にあたり、『火垂るの墓』に改めてスポットを当てる新たな資料展示が行われること!
また、展覧会の準備過程で、スタジオカラー代表・庵野秀明氏が手がけた『火垂るの墓』の一場面「重巡洋艦摩耶(まや)」のハーモニーセルが偶然見つかり、こちらの展示会で初公開されることとなりました✨
音声ガイドには伊集院光さんと声優・玉川砂記子さんが起用されています。
ジブリの立体造形物展
会期:2025年5月27日(火)〜9月23日(火・祝)
場所:寺田倉庫 B&C/E HALL(東京都品川区・天王洲)
主催:日本テレビ/博報堂/ローソンチケット/ディスクガレージ/第一通信社/TOKYO FM
ジブリの立体造形物展の注目ポイント
『となりのトトロ』『紅の豚』『耳をすませば』など、ジブリ映画の名場面を、実物大のような立体造形で再現した本展。映像ではなく立体で表現されることで感じられる新しい魅力を発見することができます◎
「紅の豚」に出てくるポルコの愛機、「サボイアS‑21号」やトトロの猫バス、ハウルの動く城など、おなじみの光景が存在感たっぷりのリアルな展示でよみがえり、自分もジブリの世界観に入り込んだ感覚になっちゃいます。
また、映像やパネル展示を通じて、ジブリ作品が世界各地で愛される理由や、展覧会の海外巡回の様子も垣間見ることができます✨

クリムト・アライブ 東京展
会期:2025年7月18日(金)〜10月5日(日)
場所:日本橋三井ホール(COREDO室町1・4F)
主催:クリムト・アライブ東京展実行委員会
クリムト・アライブ 東京展の注目ポイント
昨年、新たな没入型展示会として日本各地で開催された「ゴッホ・アライブ」が注目を集めました。
今年の主役は「アール・ヌーヴォー」「ウィーン分離派」を代表する人物としても知られる「グスタフ・クリムト」!
よくある物静かな美術展とは違って、巨大スクリーンと音響、光、香りまでも使った“没入型アート体験”を提供してくれます。『接吻』『ユディト』『生と死』など、クリムトの名作や煌びやかで官能的な世界観に、どっぷりと浸かってみてはいかがですか。
東京展の公式アンバサダーには、アイドル兼アーティストとしても活躍中のKis-My-Ft2・千賀健永さんが就任◎クリムト・アライブ東京展の次は大阪展も控えています✨
ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢
会期:2025年9月12日(金)〜12月21日(日)
場所:東京都美術館(上野公園)
主催:東京都美術館/NHK/NHKプロモーション/ 東京新聞
ゴッホ展の注目ポイント
この展示会では、後期印象派の巨匠・ゴッホの絵画とあわせて、弟テオら家族との関わりにフォーカスした展示に注目。画家として生きることを支え続けた家族の存在――その背景を知ることで、これまでの視点とは違った形で彼の絵がより深く胸に迫ります。
オランダにある「ファン・ゴッホ美術館」が所蔵する作品を中心に、ゴッホの絵画が30点以上。それ以外に日本初公開となる貴重な手紙4通も展示されます。世界中から愛されるゴッホという画家を支えた家族の形にも注目したい展示会です。
オルセー美術館所蔵 印象派―室内をめぐる物語
会期:2025年10月25日(土)〜2026年2月15日(土)
場所:国立西洋美術館(上野公園)
主催:国立西洋美術館/オルセー美術館/読売新聞社/日本テレビ放送網
オルセー美術館所蔵 印象派の注目ポイント
印象派=風景画というイメージが強いですが、今回はそれを覆す、珍しい“室内画”に特化した展覧会。
ドガ、モネ、ルノワール、セザンヌといった巨匠たちが、家庭や日常の風景をどう描いたのか。光の表現を追求した「印象派」の屋内での作品にスポットを当てて、新たな一面を発見することが出来ます。
印象派の作品を数多く所蔵していることで知られる、フランス・パリのオルセー美術館から選りすぐりの作品約70点が来日し、有名画家たちの作画の妙をいつもとは違った角度からたのしめる展示となっています◎



【2025年後半】注目の展示会5選をご紹介しました
気になる展示会はありましたか?
今回ご紹介した展示は、「感じる」体験ができるものも多いのが特徴的ですね。
今後も今まで通りの絵画鑑賞はもちろん、こういった没入型・体験型展示会というのも増えたり、進化を遂げたりしていくと思います。
作品の楽しみ方や好みは人それぞれですが、「アートを身近にもっと楽しめるようになる」という意味ではこれからどんな世界が広がっていくのか、楽しみでもありますね。
※展示情報は2025年8月現在のものです。最新情報は各公式サイトをご確認ください。
それでは、次回の投稿でお会いしましょう!