【体験レポ】「ART FAIR TOKYO 19」に行ってきた!気になったブース・アーティストを一挙紹介

アーティストの魅力
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こんにちは、日本で一番敷居の低いアートマガジン、アートの小道です。

今回は、2025年3月7日 ( 金 ) – 2025年3月9日 ( 日 )の3日間の日程で東京国際フォーラムで開催された「ART FAIR TOKYO19」で出会った数あるアーティストや作品の中から、特に心に残ったアーティストやブースをご紹介していきます!

「アートフェア東京」は、今回で19回目の開催となる日本最大級の国際的なアートフェアで、古美術や工芸から現代アートまでたくさんの作品が展示されました。

こみち
こみち

ものすごい数のブースがあって、海外の方などもたくさん訪れていました!

まだあなたが知らない魅力的なアーティストに触れるきっかけになれば嬉しいです♪
(※個人的な好みで、絵画中心でお届けします)

ART FAIR TOKYOとは?

ARTアートフェア東京は、2005年から毎年開催されている、日本最大級の国際的なアートフェアです。

会場はJR有楽町駅から徒歩約1分、東京駅からも徒歩約5分とアクセスの良い東京国際フォーラム。

古美術・工芸から日本画・近代美術・現代アートまで、幅広いジャンルの作品が一堂に会するアート好きにはたまらない展示会です!

今年は国内外より139軒のギャラリーが参加し、3000点を超える作品の数々が展示されました。

けいた
けいた

全部まわって観るなら、最低でも半日はかかると思います。

注目は、日本を代表する芸術家・草間彌生が60年代後半に制作し、実際に使用していたパフォーマンス衣装や、葛飾北斎が竜巻を描いた大規模な浮世絵など、アート史に残るような貴重な作品も登場したこと。

マーケットという形だけに実際に作品を購入することもできるので、コレクターの方の姿も多くみられました!

項目 内容
開催日程 2025年3月7日(金)〜9日(日)
会場 東京国際フォーラム ホール/ロビーギャラリー
出展ギャラリー数 139
出展ジャンル 古美術、工芸、日本画、近代美術、現代アート、写真、彫刻など
アクセス 【所在地】
東京都千代田区丸の内3丁目5番1号
【最寄駅】
・JR・地下鉄「有楽町駅」から徒歩約1分
・JR東京駅(京葉線)から徒歩約5分

気になったアーティストやブース

それでは、無料スペースを含めた全部のブースを回ってみた私の中で、特に印象に残ったアーティストをいくつかご紹介していきます!

たけだ美術

いきなりアーティスト名ではなくブースからのご紹介になりますが、東京・銀座にギャラリーを構える「たけだ美術」さんのブースが目に留まりました。

メインで展示されていたのが芸術家・草間彌生さんの初めてみる展示品の数々

草間さんの象徴・ドット柄が散りばめられているようで、カラフルでどうにも目を引かれてしまう素敵なブースになっていました!

その他にもピカソや坂田一男といったパリを訪れた様々な芸術家の小ギャラリーも設置されていて、その場だけヨーロッパのブティックのような雰囲気が漂っていました。

たけだ美術(TAKEDA ART CO.,INC.)│公式サイト

Mateusz Dorozynski

ポーランド出身の画家、Mateusz Dorozynski(マテウス・ドロジンスキー)さん。

グラフィックアートっぽい犬や猫のイラストと、背景に藍色の空と月を描いた作品に、つい目を奪われてしまいました。

国内外の展示会に出展していて、若手ながら高い評価を得ているよう!

ART FAIR TOKYOにも2021年から毎年出品しているそうで、来年以降ももしかしたら会えるかもしれません♪

こみち
こみち

個人的にこういう単色をベターっと塗るシンプルで大胆な構図が大好物なので、気が付いたら足が勝手にブースに向かっていました。

栃原 比比奈(Hiina Tochihara)

鑑賞券のいらない無料展示ブースに出展されていた、栃原さんのブース。

ひときわ大きなキャンバスに淡い色使いと独特のタッチで描かれている、なんだか儚げな絵に惹かれました。

遠目で見ると、一見「印象派かな?」と感じましたが、筆使いの大胆さや輪郭を強調しない表現力が、それとは違う独特の世界観をまとっていました

ちょうどご本人がいらしたので、少しだけお話をさせていただきましたが、物腰の柔らかいかわいらしい女性の方でした。

Hiina Tochihara│公式サイト

SEATA(シータ)

こちらも無料で鑑賞できるブースに出展されていた、SEATA(シータ)さん。

 東京・天王洲にあるMU GALLERYに所属されている画家さんだそうです。

湘南出身で、「LOVE&PEACE」がテーマのエネルギッシュな作品をたくさん描かれていて、オリジナルの絵画以外にもCDジャケットや有名ブランドとのコラボなど、幅広く活動されています。

会場では、カラフルな色合いもくっきりとした縁取りも相まって、数あるブースの中でも作品の存在感が際立っていました!

特にスヌーピーやPEANUTSの世界観が好きな人には刺さりそうです✨

SHETA🌵│公式instagram

諫山 元貴(Genki Isayama)

広島を拠点に活動する若手作家の諫山元貴(いさやま げんき)さん。

現在30代後半と、私とほとんど変わらない年齢ながら、数ある展示会などに作品を出品されていて、国内外の美術館にも作品が所蔵されている実績のある芸術家のおひとり。

彼の作品を言葉で伝えるのはとても難しいのですが、立体作品や映像を中心に、「モノの崩壊と複製」をテーマにし自らの体験を起点にした芸術作品をたくさん生み出しています。

作者の意図を考えてみたくなるような不思議なメッセージ性の込められた作品が好きな人には、ぜひ覗いてみてほしいです👇

Genki Isayama │ 公式instagram

ギャルリーためなが

1969年に東京・銀座で創業し、パリ・大阪・京都と各地に画廊を展開するギャルリーためながさん。

2020年からアートフェア東京に出展されているようで、2025年度は5名のアーティストさんの作品が展示されていました。

人気のあるブースで鑑賞者や購入目的の方も多くいらっしゃいました。

個人的には次のお三方の作品が印象深かったので、ご紹介させていただきます。

木下 友梨香(Yurika Kinoshita)

1988年佐賀県生まれのスラっと美人なアーティストさん。

ペンキを使って手で絵を描くという斬新な手法で、とてもダイナミックで動きのある作品が特徴的でした!

作品はそれぞれ花や木など植物が対象になっていて、花びらや茎などの細かい動きをとらえて、いろんな構図を使って抽象的に表現されています。

生まれ育ったという花農家の記憶も反映されているようでした✨

小津 航(Wataru Ozu)

コロコロと転がるリンゴの絵が印象に残った小津さんの作品。

リンゴといえばセザンヌを彷彿とさせますが、小津さんのリンゴはそこからさらに透明感が加わったような、ガラスのような質感の色使いをするなぁと、個人的には感じました。

西洋と東洋で違う美的感覚・表現方法に着目し、それらを掛け合わせることで新しいアートの表現を探求している期待の若手作家さんだそうです!

パステルカラーのような淡い明るい色調を好んで使うようで、作品からも柔らかさや静けさのような雰囲気がにじみ出ていました。

中比良 真子(Masako Nakahira)

1979年、滋賀県生まれの画家さん。

美術館によく足を運ぶみなさんは、トリッキーな作品ってもう見慣れていると思いますが、中比良さんの絵はとってもシンプルなのに今まで見たことないタイプ。

湖やプールなど、水面の中にうつるものはしっかりと描かれているのに、周辺の木々や建物など、そのほかのモノは全てデフォルト(モブ?)のような姿。

必要のないものの描写を省いて、本当に書きたい部分だけ緻密に描かれている、新しい絵画のパターンで、とっても面白いと感じました!

こみち
こみち

自分には到底思いつかない手法を見つけるのって芸術の醍醐味ですよね!

水面に映る絵がまた実写かと思えるくらいに繊細でとてもよく描かれているんですよね。

デフォ部分と細かい描写のギャップが、彼女の作品の良さを一層際立てていました。

中比良 真子 │ 公式instagram

ここでしか出会えない素敵な作品やアーティストをお見逃しなく

2025年度に開催されたART FAIR TOKYOでは、ほんとうに多くの素晴らしい作品やアーティストと出会うことができました!

アートフェアの魅力はなんといっても多種多様な芸術作品が一度にお目にかかれること✨

ご紹介したのはほんのごく一部で、普段は全然足を運ばないようなジャンルの作品も観れたり、作品を作った人物の生の姿や声が聞けたり、実際に行ってみないと経験できない素敵な出会いがあります。

そして次回、2026年に開催されるのは記念すべき20回目の開催✨

すでに公式サイトで開催時期の発表や出展者の募集が始まっています!(※2025年6月30日募集締切)

ART FAIR TOKYO 20 開催概要

  • 開催期間:2026年3月13日[金]ー3月15日[日]
  • 会場:東京国際フォーラム ホールE / ロビーギャラリー

出店者の発表はまだ先になるかと思いますが、次回のアートフェアも今から待ち遠しいです♪

ご興味のある方はぜひ、1年に1度のアートの祭典に足を踏み入れてみてください。

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