岡本太郎の名言、知ってますか?
はじめに
こんにちは、こすずです!
数々の奇抜な作品を遺し、日本の現代芸術を語る上で欠かせない人物、岡本太郎。
「芸術は爆発だ」というアート界でとても有名な名言は、彼が生み出したセリフです。
なんか聞いたことあるー!
今回は、日本の現代芸術の巨匠、岡本太郎の生涯と代表作を通じて、その魅力を解説していきます!
岡本太郎の生い立ちと経歴
岡本太郎の歩み
岡本太郎は、1911年(明治44年)に現在でいう神奈川県川崎市に生まれました。
幼少期から絵を描くことが好きで、芸術に強い興味を持っていた彼の両親もまた漫画家や小説家といった創作の道を歩んでおり、その影響を大きく受けています。
18歳でパリに留学し、シュルレアリスム(超現実主義)の芸術運動に触れたことで、彼の芸術観は一気に広がりました。
特にパブロ・ピカソの作品に衝撃を受け、ピカソを越えることを目標に制作に打ち込んだと語られています。
ピカソと岡本太郎、意外な接点!
パリでの経験は、彼の創作活動において大きな転機となり、日本に帰国した後は、独自のスタイルを確立していきました。
「芸術は爆発だ」とは何なのか?
1981年に放映されたテレビCMで、出演する岡本太郎が発した「芸術は爆発だ」というフレーズ。
この言葉には、彼の芸術に対する情熱と独特の視点が込められています。
人気マンガ、NARUTOのデイダラというキャラクターのセリフの元ネタとして話題になりましたね!
岡本は、芸術を「静かに鑑賞するもの」ではなく、「感情を激しく表現するもの」として捉えていました。
この考え方は、彼の様々な作品の中に色濃く反映されています。
岡本太郎の代表作
太陽の塔(1970年)
大阪万博のシンボルとして建てられた「太陽の塔」は、岡本太郎の作品の中でも特に有名です。
大阪府吹田市の万博公園に永久保存されているこの巨大な塔は、彼の「爆発するエネルギー」を形にしたもので、見る人に圧倒的なインパクトを与えます。
塔の内部には「生命の樹」が作られていて、生命の進化の過程が鮮やかに表現されており、塔全体が「万物のエネルギー」を表現しています。
2018年には、耐震工事に合わせて塔の復元作業が行われ、「太陽の塔」内部が一般公開されたことで話題になりました!
太陽の塔ファンには、こんな作品が販売されていますよ♪
明日の神話(1968-1969年)
「明日の神話」は、縦5.5メートル、横30メートルの巨大な壁画で、広島に投下された原爆が炸裂する瞬間が描かれています。
爆発の瞬間を捉えたこの作品は、悲劇を描く一方で、その悲惨な体験から這い上がる人々や生物たちの生命力と再生の希望をも表現しています。
岡本太郎の養女、岡本敏子が「彼の最大にして最高傑作」と評する岡本太郎渾身の大作です!
座ることを拒否する椅子(1963年)
カラフルなカラーにギョロっとした目玉がインパクト抜群のこの椅子は、座ることを拒絶するという岡本太郎のユーモラスたっぷりな作品です。
座ることを目的としないこの椅子は、「人が何かにいきいきと取り組むとき、座り心地の良いイスで落ち着いているようじゃだめだ」という考えから生み出された作品だそう。
岡本さんならではの発想ですね!
この作品を通じて、私たちが日常的に持つ固定観念を問い直すことを促しています。
岡本太郎の作品が観れる場所
岡本太郎の作品を鑑賞できる代表的な場所をご紹介します。
岡本太郎記念館
東京・南青山にある岡本太郎記念館は、岡本太郎が84歳で亡くなるまで、42年に渡って住居兼アトリエとして過ごした場所。
当時の状態でそのまま保管されたアトリエや、庭の植物と一体化して古代遺跡のような様相となった展示作品の数々など、彼の多くの作品や世界観を間近で体感することができます。
施設情報
- 住所:東京都港区南青山6丁目1-19
- 営業時間:10:00~18:00(最終入館は17:30まで)
- 休館日:火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
- 公式URL:岡本太郎記念館
川崎市岡本太郎美術館
岡本太郎の故郷である川崎市の生田緑地内にある美術館。
「自然と融合した美術館」がコンセプトとなっており、生田緑地の地形を生かして施設のほとんどが地下に建設されています。
彼の代表作を多数収蔵・展示しており、常設展とさまざまな企画展も行われています。
併設のカフェやショップもあり、観賞後も余韻に浸りながらゆっくりと過ごせます♪
施設情報
- 住所:神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-5
- 営業時間:9:30~17:00(最終入館は16:30まで)
- 休館日:月曜日、祝日の翌日、年末年始、他
- 公式URL:川崎市岡本太郎美術館
大阪万博記念公園(太陽の塔)
大阪府吹田市にある公園で、大阪万博のシンボル「太陽の塔」を鑑賞できる場所です。
内部の見学も可能ですが、塔の建築基準法に則り一度に入場できる人数が制限されているため、事前予約が必要です。
鑑賞ルールも設けられているので、鑑賞前に公式サイトを確認することをオススメします。
施設情報
- 住所:大阪府吹田市千里万博公園1-1
- 営業時間:10:00~17:00(最終入館は16:30まで)
- 休館日:水曜日
- 公式URL:太陽の塔
岡本太郎の魅力をご紹介しました
おわりに
いかがでしたか?
岡本太郎のユーモアと力強さに溢れた作品たちは、私たちにも生きるエネルギーや創造力をもたらしてくれます♪
変わらない日常に飽きて新しい刺激がほしいときには、改めて岡本太郎の芸術に触れてみてはいかがでしょうか。
それでは、次回の投稿の投稿もお楽しみに!