こんにちは。アートの楽しみ方が広がる専門情報サイト『アートの小道』です。
「イラストを描いてみたい」「デジタルで絵を始めたい」と思ったときに最初に悩むのが、板タブ(ペンタブレット)の選び方とい方も多いのではないでしょうか。
最近はスマホやiPad、生成AIなんかでもお絵描きができますが、本格的にデジタルイラストを描きたい人にとって、板タブはコスパが高く入門しやすいアイテムです。
この記事では、
- 「板タブ」とは何か
- 初心者が選ぶときに注目したいポイント
- ワコムなど人気メーカーをはじめとしたおすすめ機種
- 価格の目安(安いモデルと中級モデルの違い)
などを、わかりやすく解説していきます。
これから板タブを買おうとしている方が「どれを選べばいいか迷わない」ように、具体的な数字や口コミも交えて紹介します。
ぜひ最後まで読んで、ご参考にしてみてくださいね。
板タブとは?初心者でもわかる基本知識
板タブ=液晶なしのペンタブレット
「板タブ」は、正式にはペンタブレットと呼ばれる機器で、ペンで専用の板をなぞると、その動きがパソコン画面に反映されます。
液晶画面がついていないため、描くときは「手元は板」「絵はモニターを見る」というスタイルになります。
液晶画面つきの「液タブ」と比べると価格が安く、軽くて持ち運びやすいのが特徴です。
- 板タブ → 安くて軽い、初心者に人気
- 液タブ → 実際の画面に描ける、値段が高め
これからデジタル絵を始める人の多くが、まずは板タブからスタートしています。
板タブを選ぶときのポイント

はじめて購入する方が失敗して後悔しないために、チェックしておくべきポイントを整理します。
① サイズ(S/M/L)
- 小型(Sサイズ/作業領域約15×10cm)
安価でコンパクト。持ち運びやすいが、線を大きく描く人には窮屈に感じることも。 - 中型(Mサイズ/作業領域約22×14cm)
一番バランスが良く、多くの初心者におすすめ。机に置いても邪魔にならないサイズ感。 - 大型(Lサイズ/作業領域約30cm以上)
本格的に描きたい人向け。広く描けるが値段も上がり、机のスペースも必要。
初心者には大きさやコスパのバランスがちょうど良い、Mサイズ が最もおすすめです。
② 筆圧レベル
筆圧レベルとは、「ペンの力加減をどれだけ感知できるか」を数字で示したものです。
現在の主流は 4096段階以上。上位機種だと 8192段階 が標準です。
数字が大きいほど繊細な表現が可能になり、高性能とされています。
③ 接続方法(USB / ワイヤレス)
接続方法は主に2つで、ケーブルで画面につなぐUSBタイプと、Bluetooth対応のワイヤレスタイプに分かれます。
- USB接続:安定して遅延が少ない。初心者に最適。
- Bluetooth対応:ケーブルレスで快適。ただし価格はやや高め。
④ メーカーの信頼性
ペンタブレットで人気のメーカーといえば、国内ブランドの ワコム(Wacom)。
日本製メーカーの安心感があり、世界的に信頼されているブランドで、初心者からプロまで幅広く使われています。
他にも中国のメーカーにはなりますが、XP-Pen や HUION(フイオン) などコスパの良い海外メーカーも人気です。
板タブはどれくらいの価格?安いモデルと中級モデルの違い

板タブの価格はピンキリですが、大きく分けると次のようなレンジになります。
- 安いモデル(5,000円〜1万円前後)
小型でシンプル。初めてお絵描きを体験してみたい人におすすめ。 - 中級モデル(1.5万円〜2.5万円程度)
Mサイズ・筆圧8192・ワイヤレス対応など性能が高い。初心者〜中級者が長く使える。 - 上位モデル(3万円〜)
プロ仕様。作業効率が格段に上がるが、初心者が最初に買うにはオーバースペック気味。
👉 初心者の方は 1万円台のモデル を選ぶと比較的失敗が少なく安心です。
初心者におすすめの板タブ【2025年版】
ここからは具体的におすすめのモデルを紹介します。
1. Wacom Intuos S(ワコム インテュオス S)
- メーカー:Wacom
- 商品モデル番号:TCTL4100/K0
- 価格:10,000円前後
- サイズ:小型(20×16cm/230g)
- 筆圧:4096段階
- 接続方法:USB ※別モデルでBluetooth対応あり
初めての板タブにぴったり。価格が1万円前後と手頃で入門用としてとても人気があります。
230gと小型&軽量なので持ち運びも楽々。場所を選ばずイラスト制作が楽しめます♪
- 書きやすく使い易い。 ボタンが上にあるのは、キーボードと併用するのには移動距離が少なく意外と便利。
- 特別使いづらいや握りづらいなどは全く無いし、結構綺麗に線が引ける。
- Sサイズは小さすぎるかなと思っていたのですが、 初心者には十分でした。
- 絵の使い勝手的には、背面の消しゴムがないのはちょっと不便かな?
- 繊細な筆圧を拾わせるにはペン先はちょいちょい変えた方がいいのかな…という感覚です。
2. Wacom Intuos Medium(ワコム インテュオス M)

- メーカー:Wacom
- 商品モデル番号:TCTL6100WL/K0
- 価格:12,000円前後
- サイズ:中型(26.4×20cm/410g)
- 筆圧:4096段階
- 接続:USB / Bluetooth
中型で作業しやすく、初心者〜中級者まで幅広く使える定番モデル。
値段の割に操作性の高さやペンの使い勝手が好評で「コスパの高い板タブ」の呼び声が高いです。
- ワイヤレスで使ったが遅延も気にならず追従性も高い。
- お手頃な価格でここまでしっかりした板タブを購入出来るのは大変有り難いです。
- サイズが小さめなのとワイヤレスということもあり、使いたいときにサッと出して、使い終わったらサッと仕舞えるのもいい。
- 描き心地がかなり良いです。ただその分、芯の減りが結構早いです。
- 指での操作には非対応です。純粋にペンと、マウス&キーボード併用で作業する方向けです。
3. XP-Pen Deco 01 V2

- メーカー:XP-Pen
- 価格:6,000円前後~
- サイズ:Mサイズ
- 筆圧:8192段階
- 接続:USB-C
2024年にパッケージデザインをリニューアル!
XPPen主催の2023年創作イラストコンテストで最優秀賞を受賞したデザインが採用されています。
コスパ最強。1万円以下の価格ながら8192段階の筆圧感知という、うれしい性能!
できるだけ安い製品がいいが、機能性も捨てたくないという方にはピッタリの機種です!
- 特段不満な点も特記事項も無く使いやすいです。
- 数ある製品の中から、価格と性能のバランスが良さそうなこちらを選びましたが、結果として大正解でした。
- 紙に描く感覚に近く、デジタル作画への移行が非常にスムーズでした。
- タッチするたびにいちいちランプが点灯するのが気になるが、これは設定で消せます。
- 描画範囲に対する製品自体の大きさが大きめです。スペースは大きめに取ったほうがいいかもしれません。
4. HUION Inspiroy H1060P

- メーカー:HUION
- 価格:5,000円前後
- サイズ:10×6.25インチ
- 筆圧:8192段階
- 接続:USB
初心者でもはじめやすい価格で、自然な書き心地。学生や趣味用に人気。XPPenに並び、コスパも良好。
バッテリーレスのペンが付属していて、電池の残量を気にせず気軽にデザインやイラストを描き起こせます。
説明書きが日本語表記ではないため、翻訳機能を使いこなせないとやや苦戦する場面があるかも。
- ファンクションキーがたくさんついているので自分用にカスタマイズがしやすいです。
- 感度が良くてすごく使いやすい。 値段もリーズナブルなのでおすすめです。
- ペンの反応速度も良く、板タブを初めて使用した為不慣れでしたが徐々に慣れました。
- マニュアルは英語なのでgeminiやchatGPTなどで日本語に翻訳してもらいましょう。
- もっと日本語での使い方説明文説明書が初心者の私には必要だと感じました。
おすすめ板タブ比較表【2025年版】
製品名 | 価格目安 | 筆圧レベル | 接続方式 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
Wacom Intuos S | 10,000円前後 | 4096段階 | USB / ※Bluetooth対応モデルあり | 入門用に最適。小型で安価、初心者人気No.1 |
Wacom Intuos Medium | 12,000円前後 | 4096段階 | USB / Bluetooth | バランスが良く長く使える定番モデル |
XP-Pen Deco 01 V2 | 6,000円前後 | 8192段階 | USB | 1万円以下で高性能!コスパ最強 |
HUION Inspiroy H1060P | 5,000円前後 | 8192段階 | USB | 描き心地が自然で学生や趣味用に人気 |
👉 比較すると、それぞれに魅力はありますが、コスパならXP-Pen、安定性ならワコム が定番です。
「とりあえず安く試したい」なら XP-PenやHUION、
「安心して長く使いたい」なら Wacom Intuos Medium など、ご自身の用途に合わせて選んでみてください。
国内と海外メーカー、どっちがいい?

国産でサポートも安心の「Wacom」か、コスパ重視の「海外製」か
メーカー選びは正直、好みや何を重視するか(価格面や機能性など)で変わってきます。
- ワコム:安定性・サポートが抜群。日本語対応で安心。使いやすいさや安心感を取るならワコムが無難。
- 海外メーカー(XP-Pen / HUION ほか):価格が安く、性能も十分。コスパ重視ならこちら。
👉 迷ったら「ワコム」などの有名どころ、コスパを重視するなら「XP-Pen」などの海外製がおすすめです。
初心者が板タブを使いこなすコツ
- 最初は短時間から練習
慣れるまでは「手元と画面のズレ」に違和感があります。毎日15分でも続けるとすぐ慣れます。 - 描きやすいソフトを選ぶ
無料なら「MediBang Paint」「Krita」、有料なら「CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)」が人気。 - 描きたいジャンルを決める
イラスト、漫画、デザインなど目的によって必要な性能も変わります。
まとめ|初心者が選ぶならこの1台!

- 価格重視 → XP-Pen Deco 01 V2(1万円以下)
- 安心の定番 → Wacom Intuos S / M
- 長く使いたい → Wacom Intuos Medium
板タブは安いもので5,000円から始められますが、初心者がストレスなく描き続けたいなら 1万円台のミドルサイズモデル をおすすめします。
初めての板タブ選びで迷っている方は、この記事を参考にして、自分に合った1台を見つけてみてください。