現代美術の画家、マティスの魅力をご紹介!
こんにちは、日本で一番”敷居の低い”アートマガジン、アートの小道です。
今回のテーマは、20世紀初頭のフランスを代表する芸術家の一人、「アンリ・マティス (Henri Matisse)」。
「マティスって名前は聞いたことがあるけど、どんな画家なの?」
「マティスの有名な作品はなに?」
そんなあなたに、マティスの簡単な経歴や魅力、代表作などをわかりやすく解説していきます!
「マティス」と「フォーヴィスム」
マティスは、後期印象派の流れを汲む「フォーヴィスム」運動の代表的な画家の一人です。
聞きなれない方も多いかも知れませんが、フォーヴィズム(Fauvisme)とは、簡単に言うと色を自由に使って、見た目に捉われず感じたままを描く芸術運動を指します。
マティスの作品もこのフォーヴィスムの精神を受け継いで、自分の感じた感覚のままに絵を表現しています。
マティスの生涯と作品
アンリ・マティスは、1869年にフランスで生まれた画家です。
一見ふつうの風景や人物を描いているようでいて、実はとても独特な表現をすることで知られています。
彼が特にこだわったのは「色」と「形」。
目に見えたものをそのまま描くのではなく、「自分がどう感じたか」を自由に色で表現したため、木がピンクだったり、空が真っ赤だったりと、現実とはまったく違う色使いの絵も多くあります。

個人的には、マティス唯一無二の色のセンスがとてもお洒落に感じます♪
マティスの作品は、当初は多くの人に理解されず、「こんなの絵じゃない」と批判されたこともありました。
けれども、彼の大胆で自由なスタイルは、時代とともに評価されるようになります。
現在では、彼は「現代美術の巨匠」として世界中にその名が知れ渡っています。
マティスの代表作品
青い裸婦
「青い裸婦」は、アンリ・マティスが1907年に制作した代表的な絵画の一つです。
この絵には、青い色をメインに使って、静かに座っている女性の裸の姿が描かれています。
ただリアルに描いているのではなく、体のラインをシンプルな曲線で表現しているのが特徴です。
マティスは、体の細かい部分をあえて省いて、形をわかりやすく・印象的に見せる工夫をしていました。
当時の絵画では、裸婦(裸の女性)はリアルで美しく描かれるのが普通だったため、「青い裸婦」は色も形も大胆で、見たことのない新しい表現で、その斬新さが「新しいアートの形」として後の注目を集めていきます。
ダンス
1910年に制作された「ダンス」は、「青い裸婦」とともにマティスの代表作として知られています。
大きなキャンバスに、5人の裸の人たちが手をつないで輪になって踊っている様子が描かれています。
背景はとてもシンプルで、赤い大地と青い空、そして踊っている人たちの肌はオレンジに近い色で塗られています。
人々の表情を見てとることは出来ず、限られた色しか使われていませんが、「ダンス」というタイトルから「明るさ」や「躍動感」が感じられるような不思議な作品です。
赤い部屋(赤いハーモニー)
「赤い部屋(L’Atelier Rouge / 赤のハーモニー)」は、マティスが1908年に描いた有名な絵です。
一言でいうと、部屋の中が全部まっ赤!
テーブルも壁も床も、全部がつながっていて、赤い背景に模様が描かれているような、インパクト抜群の作品です。
部屋の中には、テーブルや椅子、花瓶、果物、そして絵画が置かれていますが、普通の部屋の絵と違って、奥行き(遠近感)や影があまりないのが特徴的です。
マティスの技法と魅力
マティスの作品は、色彩と形態の調和が特徴的です。
彼は色彩を鮮やかに使い、形を単純化することで作品に活力を与えています。
また、彼の作品は感情豊かでありながらも、独自のセンスで洗練された美しさも持ち合わせています。
マティスが後世に与えた影響
マティスの作品は、多くの現代美術家や芸術愛好家たちに大きな影響を与えました。
彼の色彩の使い方や形の表現は、抽象表現主義や現代美術の様々な流れに影響を及ぼしたと言われています。
彼の作品は、現代の芸術においても評価され続け、常に新たなアイデアを与えています。
現代美術の巨匠、マティスの魅力をご紹介しました
いかがでしたか?
今回は、アンリ・マティスの作品や魅力について分かりやすくご紹介しました!
アートについてさらに深く学んで、より一層マティスの作品を楽しんでみてください!
それでは、次回の投稿もお楽しみに!