実は色々あるアートのジャンルを解説!
こんにちは、こすずです。
絵画に興味のある方は、「印象派」のような「◯◯派」というワードを1度は耳にしたことがあると思います。
これ、何のことか分かりますか?
私は正直、きちんと興味を持って調べるまで「聞いたことはあるけど何なのかはよく分からん」ワードでした。笑
今回はアートの「◯◯派」と呼ばれる絵画のジャンルについて、わかりやすく解説していきます!
知ったらもっとアートが面白くなります♪
「印象派」「バロック派」「ロマン派」「抽象派」といった人気ジャンルをはじめ、どんなジャンルや代表作があるのか、この機会にぜひ覚えてみてください♪
アートの「◯◯派」って何?
「◯◯派」とは、アートの世界で“ある時代や地域で発展した独自の絵画スタイルや流行のこと”を言います。
それぞれに特徴的な技法やテーマがあって、時代の背景や文化などを反映しています。
特に「印象派」「バロック派」「ロマン派」「抽象派」はアート好きからの人気も高く、美術館でもたくさんの作品が展示されています。
数ある「◯◯派」の中でも広く知られているこの4つのジャンルについて、今回は深掘りしていきます!
1.印象派(Impressionism)
代表的な画家
- クロード・モネ
- エドガー・ドガ
- ピエール=オーギュスト・ルノワール
- カミーユ・ピサロ
時代と背景
19世紀後半のフランスで生まれた印象派は、光や色の微妙な変化をいかに絵画で表現するかを重視しました。
印象派の画家たちは屋外での制作を好み、太陽の光や空気感を独自の技法でキャンバスに描きました。
印象派には有名な画家がたくさんいるんです!
代表的な技法と特徴
筆触分割
筆のタッチを小さく分割し、細かい点や線で色を並べて描く技法です。
遠くから見ると色が自然に調和し、光のきらめきなどがとても美しく感じられます。
光と影の強調
日常の風景を鮮やかな色彩で描き、光の変化によってその場の雰囲気を捉えます。
2.バロック派(Baroque)
代表的な画家
- カラヴァッジョ
- ピーテル・パウル・ルーベンス
- レンブラント・ファン・レイン
- ディエゴ・ベラスケス
時代と背景
バロックは16~18世紀にヨーロッパで発展した芸術様式に分類されています。
「バロック派」「バロック絵画」「バロック様式」など様々な呼び名があります。
バロックは「荘厳で華やか」な表現が特徴的で、特に宗教画や王侯貴族のための豪華な作品が多いです。
バロック様式の作品は教会や宮殿の装飾にも使われていて、華やかな芸術性が様々な方面に広く発展していきました。
ただし、絵画はというと全体的に暗い色合いの作品も多いんです。
バロック絵画には全体的に暗い色が多用されていて、暗い部屋に光が差し込むような強い明暗効果を使った手法がよく見られます。
代表的な技法と特徴
キアロスクーロ(明暗法)
光と影の強いコントラストを使うことで、劇的で奥行きのある世界観を生み出しています。
対角構図
動きや迫力を感じさせる構図が使われていて、意図する場所に視線が引きつけられるようになっています。
3.ロマン派(Romanticism)
代表的な画家
- ウジェーヌ・ドラクロワ
- ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
- カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ
時代と背景
18世紀末から19世紀初頭にかけてヨーロッパで発展したロマン派は、特に「感情」や「自然への賛美」をテーマに描きました。
産業革命が進む中で、絵画でも自然の壮大さへの憧れや人間の深い感情を描く作品が増えていきました。
代表的な技法と特徴
色彩豊かなタッチ
感情を強調するために、鮮やかな色彩がよく使われています。
ドラマチックな構図
自然の荒々しい風景や、激しい感情表現を強調する構図が多く、強い印象を与える作品が多くあります。
4.抽象派(Abstract Art)
代表的な画家
- ワシリー・カンディンスキー
- ピート・モンドリアン
- パウル・クレー
時代と背景
20世紀に入ってからのアートシーンで広がった抽象派は、具体的な形を描かずに色や形を組み合わせて表現するスタイルが特徴的です。
抽象派の画家は「自由な発想」を大切にしていて、形あるものにとらわれない「純粋な視覚の美しさ」を追求しました。
観る人によって作品を自由に解釈できる楽しさもその魅力の一つです。
代表的な技法と特徴
偶然性と即興性
直感のままに筆を動かしたり色を選ぶことで、自由な発想に重きをおいています。
幾何学的な構成
抽象派作品の一部ではシンプルな形や線が多く使われ、シンメトリーやバランスを考えたデザインが見られます。
5.その他の有名なジャンル
アートの世界には他にも多くのジャンルがあります。
キュビズム(Cubism)
代表的な画家
- ジョルジュ・ブラック
- パブロ・ピカソ
物体をブロックのような形に分解して、ちがう角度から見た視点を一つの画面に収めたスタイルが有名です。
20世紀初頭に登場したピカソでお馴染みのキュビズムは、同じ作品でも見る角度によってさまざまな違いを楽しむことができます。
シュルレアリスム(Surrealism)
代表的な画家
- サルバドール・ダリ
- ルネ・マグリット
空想や夢の世界を描き、現実をこえた「超現実的」な表現が特徴のスタイルです。
不思議な世界に迷い込んだような感覚になります…!
幻想的で奇妙な世界観が魅力です。
アール・ヌーヴォー(Art Nouveau)
代表的な画家
- アルフォンス・ミュシャ
- グスタフ・クリムト
19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパを中心に広がった装飾的で華やかな作品が特徴で、フランス語で「新しい芸術」を意味します。
「ミュシャ展」でご存知の方も多いかも!
花やツタといった植物などの曲線を美しく描き、現代の様々な装飾のデザインにも影響を与えたといわれています。
アートの有名なジャンルを解説しました!
ご参考になりましたか?
絵画のジャンルの代表として「印象派」「バロック派」「ロマン派」「抽象派」、そして他の有名ジャンルの一部もご紹介しました!
次に美術館を訪れる時には、ご紹介した「◯◯派」の視点もふまえて作品をじっくり観察してみると、もっと面白い発見が見つかるかも♪
芸術をもっと楽しんでいきましょう♪
これからも、アートが楽しくなる情報を発信していきます。
次回の投稿もおたのしみに!