こんにちは。アートの楽しみ方が広がる専門情報サイト『アートの小道』です。
「絵を描くのが好き」「写真を見てもらいたい」「自分の作品を誰かに届けてみたい」
そう思いながらも、どう始めればいいかわからなかったり、審査や費用のことを考えて一歩踏み出せない人は多いものです。
東京・原宿にある デザインフェスタギャラリー は、そんなきっかけ待ちのクリエイターを応援する場所です。
このギャラリーを運営する団体は、年に2回、東京ビッグサイトで開催される大型アートイベント「Design Festa(デザインフェスタ)」の主催者でもあり、初心者からプロまで幅広い作家が活躍の場を広げています。
今回は、そんなデザインフェスタギャラリーに実際に足を運び、運営スタッフのHさん・Yさんにお話を伺い、どんな人にも参加しやすい理由を探ってきました!
⇒ 「Design Festa Gallery Paris」出展者募集中 │公式サイト
原宿の中心で、誰でも展示できる自由なギャラリー

デザインフェスタギャラリーは、東京・原宿の神宮前にあり、竹下通りをまっすぐ抜け、ムラサキスポーツの横道から少し進んだ先にある、WEST/EASTの2棟で構成されたレンタルスペースギャラリーです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 (West/East) | 東京都渋谷区神宮前 3-20-18(West館)/3-20-2(East館) |
| 郵便番号 | 〒150-0001 |
| 最寄り駅 | 東京メトロ千代田線・副都心線 明治神宮前駅(出口5)徒歩約5分/JR山手線 原宿駅(竹下口/竹下通り出口)徒歩 約8〜9分 |
| 駅からのアクセス | 明治神宮前駅出口5から徒歩5分/原宿駅竹下口から徒歩8〜9分 |
| 営業時間 | 11:00〜20:00(※年末年始・イベント時を除く) |
| 入場料 | 無料(通常の展示・ギャラリー見学時) |
| 貸しギャラリースペース数 | 西館/東館をあわせて70以上のスペース。 大小さまざまな展示室に加え、壁を使った「WALL PAINT SPACE」なども用意。 |
| 電話番号 (West/East) | 03-3479-1443/03-3479-1442 |
| 公式サイト | designfestagallery.com |
- 所在地
- WEST館:東京都渋谷区神宮前 3-20-18
- EAST館:東京都渋谷区神宮前 3-20-2
- 最寄り駅およびアクセス
- JR山手線 原宿駅 竹下口から徒歩約9分(竹下通りを直進、ムラサキスポーツ脇の道を通って2つめの角を左折 → 右手にWEST館)
- 東京メトロ 千代田線/副都心線 明治神宮前駅(Harajuku)出口5から徒歩約5分(竹下通り前交差点を渡り、ムラサキスポーツの右横の道を直進 → 2つめの角を左折 → 右側にWEST館)
- 営業時間
一般的なギャラリーの開館時間は 11:00〜20:00。 - 入場料・来場料
来場者の入館は無料です(展示内容やイベントによって例外がある場合あり)。
誰でも出展できる「開放的なギャラリー」としての特徴


デザインフェスタギャラリーは、「表現しているすべての人のためのギャラリー」をコンセプトに、1998年に原宿でオープンしました。
ギャラリー全体では 70以上もの展示スペース があり、大小さまざまな展示室に加えて、壁画やアートピース専用の「WALL PAINT SPACE」を使った展示も可能です。
敷地内には人気飲食店や併設のカフェもあり、展示鑑賞の合間にひと息ついたり、ゆったり過ごせる環境が整っています
初めての人でも気軽に展示に挑戦できます
- 小さなサイズの作品しか作っていない人
- 壁を使った作品をやってみたい人
- 友人とのグループ展や展示経験ゼロの人
など、幅広い表現スタイル・グループでも対応することができます。

「展示経験がない」「年齢が気になる…」「本格的な画廊は敷居が高そう」という人も、出展料を払うだけで、事前審査なし・オリジナル作品であれば誰でも出展可能です。
つまり、特別な肩書きや実績がなくても、「まずはやってみたい」という意欲があれば展示できる場所なのです!
「原宿」の好アクセス・好立地が活きる

アクセスと立地の良さで自然と人が流れてくる
ギャラリーは原宿のメインストリートから少し入った場所にありますが、アクセスの良さと立地のおかげで観光客・ショッピング客・若者を中心に人通りが多く、日常的に多彩な人々の目に触れる機会があります。
ムラサキスポーツや竹下通りといった有名スポットからの導線もあり、ふらっと立ち寄る人が多いのも特徴です。
来場者はアート好きな人だけでなく、原宿カルチャーや観光で来た人、外国人観光客などさまざま。
作品との「偶然の出会い」が起きやすい環境とも言えます。
ギャラリーの「アクセスしやすさ」「予約/出展のしやすさ」「展示スペースの豊富さ」「来場者層の多様さ」は、作品づくりに興味があるものの「きっかけがつかめない」「資金や経験に不安がある」といった人にとって、非常にハードルが低く、挑戦しやすい場となっています。
資金面の負担が少なくすむ仕組み
展示を始めたい人がやっぱり一番気になるのは「費用」のことですよね。
このギャラリーでは、基本的に販売手数料が無料。支払うのは出展料のみなので、販売して売れた作品の売上がそのまま手元に残るのが大きな特徴です。
- 「資金が少ないけど挑戦したい」
- 「売れたときに手数料が取られると負担に感じる」
そんな方でも参加しやすい料金設定になっています。
平日は短期間から利用ができるので、「まずは小さく試してみたい」という人にも合います。
金・土・日は人気で埋まりやすいため、早めの予約がおすすめです。
原宿ならではの集客力で「展示環境」が整っている
デザインフェスタギャラリーは、立地の良さから来館者の層がとても広く、1日を通して絶えず人が流れます。
展示経験が少ない人にとっては「たくさんの人に作品を観てもらうこと」が最初の目標になることも多いですが、ここではその環境が整っています。
幅広い客層が自然に作品へ流れてくる
原宿という文化やカルチャーが交わる街の環境柄、多様な来館者が訪れます。
- 原宿カルチャーが好きな若い世代
- 海外観光客
- 女性・男性の一人旅
- グループ客
- 人気飲食店「原宿さくら亭」から流れてくる人
こみちスタッフさん曰く、海外のツアー客がそのままゾロゾロと流れてくることもあるそう。気に入った作品を見てSNSをフォローしてくれたりと新たな交流が生まれるキッカケにもなりますね!
ギャラリー内は開放的で人が流れやすい造りになっているので、誰かのお目当ての展示を訪れた人が、ついでに他の展示スペースも眺めていくことがよくあり、「初めての展示だと見てもらえないのでは…」という不安がやわらぎます。
実際に行われていた展示の様子(一部)








多言語に対応したスタッフが在籍
ギャラリーに在籍するスタッフは 、英語・韓国語・中国語など複数言語に対応。
海外からの来館者にも丁寧に案内してくれます。
- 海外の方が質問しやすい
- 作品を購入したい場合もスムーズ
- 作家側も接客面で不安がない
外国人観光客も多いことから、日本語しか話せないから不安…と言う方も、頼りになるスタッフさんがいれば安心ですね。
月替わり企画があり、初心者でも参加しやすい
デザインフェスタギャラリーでは、毎月テーマを決めた企画展示が行われています。
もちろん、オリジナル作品さえあれば誰でも参加OK!
取材時は「もぐもぐ展」という、食べ物をテーマにした展示が開催されていました。




テーマ企画への参加が出展のキッカケになることも
- テーマが決まっているので作品を作りやすい
- 初めてでも参加のハードルが低い
- 「テーマに合わせて作ってみよう」というきっかけになる
実際に、「企画展をきっかけに展示デビューした」という作家さんも多いそうです。
月替わり企画はどんな作品ジャンルでも参加できる?
基本的には オリジナル作品であればジャンルは幅広くOK。
- イラスト
- 写真
- 立体作品
- アクセサリー
- デザイン作品
- 雑貨・ハンドメイド
などなど、自分好みの表現方法で参加可能です。



「個展となると何を創作しようか悩む…」と不安な方も、テーマがあるだけで参加しやすくなりますよね。
遠方や海外からでも出展が可能
「マンスリーアート」で遠方からでも出展できる
「展示したいけど原宿は遠い…」「在廊する時間がとれない…」そんな物理的に行くのが難しい人には、マンスリーアート(サブスク型展示サービス)が便利です。


マンスリーアートとは?(はじめての人向けに解説)
- 1ヶ月1万円で最大3点までの作品の展示・販売が可能
- 郵送OKなので、遠方でも気軽に出展できる
- ギャラリーが代理で展示してくれる
- 販売も可能(手数料無料)
中には海外から出展されるアーティストさんもいるんだそう!
作品送るだけでギャラリーのスタッフさんに代理で展示してもらえるため、
「自分は行けないけど、作品を東京・原宿に並べてみたい」という願いが叶います。
マンスリーアートの利用者はどんな人?
- 学校や仕事で忙しい人
- 地方や海外在住の作家
- 試しに一度展示してみたい人
- 原宿での反応を知りたい人
「ひとまず出してみたい」という方のニーズにも合うサービスです。
敷地内にある人気飲食店「原宿さくら亭」も大きな魅力




デザインフェスタギャラリーの敷地内には、お好み焼き・もんじゃ焼きで有名な「原宿さくら亭」があります。
原宿観光の定番としても知られ、国内外から多くの人が訪れる人気の飲食店です。
原宿さくら亭を利用したお客さんが流れやすい




食事の前後に「ここはどんなところだろう?」とギャラリーをのぞき、そのまま展示を見ていく人の流れが自然に生まれています。



実際にスタッフの方のお話でも、「原宿さくら亭に来たお客さんが、そのままギャラリーに流れてくることはよくあります」とのこと!
アート目的ではなかった人でも作品と偶然出会える、自然な機会が生まれています。
人気飲食店にポスター展示ができる


原宿さくら亭のエントランスには、ポスターの展示コーナーがあります。
最低1ヶ月の展示を保証、海外客も多く足を運ぶ人気店という人目に付きやすい場所に、自分の作品をA3サイズ:500円~の手軽な金額で、自身の作品を展示することができます。
| サイズ | 出展料 |
|---|---|
| A3 | ¥500- |
| A2 | ¥1,000- |
| A1 | ¥1,500- |
展示を見たあとに食事をする、あるいは食事の前後に立ち寄るなど、敷地の回遊性も高い造りになっているので、人目に触れる機会が多く、「見てもらえるチャンスが増える」機会になります。
持ち込みも可能なので、実際にお店の雰囲気などを確認してから展示をお願いすることも可能です。
主催の「デザインフェスタ」との相乗効果




デザインフェスタギャラリーは、年に2回、東京ビッグサイトで開催される国内最大級のアートイベント「デザインフェスタ」の主催運営元でもあります。
- 国内外のクリエイターが多数参加
- 毎年新しい作家がギャラリーの存在を知る
- ギャラリーの展示者にもつながりやすい
「ギャラリー → デザインフェスタ」
「デザインフェスタ → ギャラリー」
という相互の流れが生まれるので、クリエイターにとって発表の場が広がる仕組みになっています。
デザインフェスタvol.63の開催が決定
2026年5月23日(土)・24日(日)開催!
東京ビックサイトで2日間に渡って開催される「デザインフェスタvol.63」が来年5月に予定されています!
デザフェスの雰囲気やクリエイターさんの活動を知るチャンスでもあります。
気になる方は、ぜひ足を運んでみてください。
⇒ International Art Event DESIGN FESTA│公式サイト
デザインフェスタギャラリーに足を運んでみよう


今回は東京・原宿にある注目のアートスポット、デザインフェスタギャラリーについて詳しくご紹介しました!
アートを観るのが好きな人、作品の展示を考えている人のどちらにもご参考になったかと思います。
- 審査なし・販売手数料なしで初心者でも展示が始めやすい
- 作品を見てもらいやすい立地・環境が整っている
- 初めての人に寄り添った企画やサービスが充実
クリエイターにとっても、チャレンジしやすい環境が整っています。
まだ知らない作品に出会いたい人はもちろん、「いつか作品を展示してみたい」「もっとたくさんの人に自分の作品を知ってほしい」と思っている方にとっても、ぜひ一度利用してみてほしいギャリースペースです。
気になった方は、ぜひ一度お店まで訪れてみてはいかがでしょうか。









