こんにちは。アートの楽しみ方が広がる専門情報サイト『アートの小道』です。
今日は9月13日(土)、横浜のパシフィコ横浜で開催されているアートフェア 「東京現代(Tokyo Gendai)」に実際に足を運んできました!
初開催から第3回目となる2025年度。日本・アジアをはじめ世界各国のギャラリーが集まり、注目のアーティストや作品を一度に楽しむことが出来ます。

この記事では、実際に会場に足を運んでみて感じたの雰囲気や混み具合、見どころなどをまとめていきます!
今後行くか迷っている方、イベントの内容が気になっている方の参考にしていただけたら幸いです。
TokyoGendai 2025│基本情報
会期 | 2025年9月12日(金)〜9月14日(日) |
会場 | パシフィコ横浜 展示ホール |
アクセス | みなとみらい線「みなとみらい駅」から徒歩約10分、JR「桜木町駅」から徒歩約12分。 |
主催 | The Art Assembly |
出展数 | 国内外から69のギャラリーが参加 |
TokyoGendai(東京現代)とは?
日本発・世界水準のアートフェア
まず「東京現代(Tokyo Gendai)」は、日本発の国際的なアートフェアです。
ニューヨークの「フリーズ」やスイスの「アート・バーゼル」のように、世界中のアートマーケットを動かす存在になろうとスタートしたイベントで、2023年から開催されています。
会場は横浜・みなとみらいのパシフィコ横浜。日本国内の有力ギャラリーだけでなく、アジア・ヨーロッパ・アメリカからもギャラリーが集結します!
主催しているのは、アジア太平洋地域でアートフェアを運営する英国の団体「The Art Assembly(ジ・アート・アセンブリー)」。
展示会とアートフェアの違い
一般的な美術館の展示会を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、アートフェアは少し性質が違います。
展示会はギャラリーが作品を鑑賞してもらうことを主な目的としているのに対して、アートフェアは「マーケット(売買)」が大きな目的💡
つまり、ギャラリーがブースを構えて、来場者に作品を紹介・販売する場所なんです。
会場にはアート関係者と見られる方もたくさん居て、業界関係者同士の交流やビジネスを広げる場としても使われています。



とはいえ、アートを買うつもりがなくても、最新の現代アートを一度に知り尽くせるのが、この展示会の醍醐味です。
実際に会場へ行ってみた雰囲気
スペースが広く余裕がある・グローバルな会場
今回は、開始時間11時にさっそく会場入り。
結構混雑しているかなーと覚悟していたんですが、想像してたより空いてるという印象。広々した会場にブースごとのスペースもしっかり取られていて、かなり余裕をもってゆっくり鑑賞して回れました◎
セキュリティの方がやけにたくさんいる気もしましたが、アート関係者っぽい人はもちろん、一般の方もたくさん来場されていました。一人で来場されている方も多かったです💡
絵画がメインではありましたが、刺繍やスパンコールなどの装飾を使った展示も多かったのが印象的でした。
会場マップや説明文も英語がメイン
会場に置かれていたマップはこんな感じでほぼ英語。
美術館のように作品の横に逐一説明書きがあるわけではなかったですが、ギャラリーの名前や説明書きも英語表記がほとんどでした。
日本語しか分からない私は作品の説明に関してはほぼ分かりませんでした(笑)
展示場内のイートイン・レストランスペースが有難い
入り口から見て左奥側・こちらの展示ブースの近くに飲食スペースが用意されていました。
全体の3分の2くらいを見終えたところで、腰が痛くなってきてそろそろ疲れたから休憩しようかなぁと思っていたところ、会場内にイートイン・レストランスペースが用意されているのを発見💡
先に席を決めて、席に書かれている番号をカウンタースタッフに伝えてオーダーという流れでした。
カプチーノを注文して一休みしてから、残りのブースも余すことなく鑑賞させていただきました♪
展示会って新しい作品をたくさん見て刺激を受ける分、とっても疲れるんですよね。
会場内に休憩できるスペースがあるのは非常にありがたかったです!
印象に残った作品とギャラリー
今回の展示で、個人的に特に印象に残ったお二人のアーティストさんをご紹介します!
照屋勇賢(Yuken Teruya)さん
※ブースでいただいたパンフレットです。
沖縄出身・ニューヨークとベルリンを拠点に活動されている 照屋 勇賢(てるや ゆうけん)さん。
広告の紙袋や新聞など、身近な素材を切り絵などの作品に変える独特の手法が持ち味。
沖縄の地域に根差した視点から、環境問題や平和、アイデンティティといった社会的テーマにも問いかけているアーティストさんです。
ニューヨークやアジア各国など国際的な舞台でも活動を展開し、多数の受賞歴があります。
絵画メインの展示ブースが並ぶ中、針のようなもので紙や数字などが貼り付けられている不思議な作品が目に留まり、初めて照屋さんの作品を目にしました。
無造作に置かれているようで、全体を見ると計算されたような”ピタゴラ感”を感じて、一体どういう意図で作られたのか、すごく関心を持ちました!
田村琢郎(Takuro Tamura)さん




大阪出身の芸術家・田村 琢郎(たむら たくろう)さん。東京・渋谷にあるMaki Galleryに所属し、日本に拠点を置いて活動されています。
硬く冷たいアスファルトと生きものとしての植物、ペイントと無機質な素材など、質感・意味が異なるものを組み合わせたり、対話を試みるような作風が特徴的です。
よく見ると陶器の部分は細かいペイントも入りしっかりと作り込まれているのに対して、植物の部分はのっぺりした非常にシンプルな造形。
決して目立つ場所に展示されていたわけではなかったのですが、白い背景にポンポンと並べられた植物たちが映えて、私は他のド派手な展示作品たちよりも興味をそそられました。
チケット・アクセス・混雑状況
チケットは早割で買うのが一番お得!
私はうっかり早割を逃して前売りチケットの購入になりましたが、早割チケットが一番お得で、一般だったら4,500円→3,200円と1,300円もお得になります。
もし既に行く計画を立てていて、1ヶ月前に申し込みが可能なら早割チケットを購入することをおすすめします。
一般のチケット1枚で会期中の好きな日を1日限り利用することができます。
2025年度 TokyoGendai│チケット価格
- 一般チケット:4,500円
- 前売チケット:3,850円
- 早割チケット:3,200円
- 学生・障がいのある方:2,700円
- 学生・障がいのある方(前売チケット):2,250円
- 学生・障がいのある方(早割チケット):1,800円
パシフィコ1階の奥にある展示ホールC/Dが会場になっていて、エントランスのスタッフにQRコードを提示するだけで、特に並ぶこともなくすぐに入場できました。
駅から10分程度・雨でも安心のアクセス
会場のパシフィコ横浜ですが、みなとみらい駅からは徒歩約10分ほど。
JR桜木町駅からも約15分とアクセス良好。
駅から会場まではクイーンズスクエア内を通っていき、その後も屋根付きで会場まで行けるので、雨で濡れることもなく安心です◎
会場の混雑具合
私が入場したのは開始時間すぐでしたが、比較的ゆったり見れて、美術館のように行列ができて見られない…ということはなかったです!
ほとんどのギャラリーで好きな作品の前でじっくり立ち止まって鑑賞できる余裕がありました。
ブースごとのスペースも広く取られていて、遠くからでも作品がよく見えたので、混雑していても鑑賞しやすいよううまく配置されているなと思いました✨
初めて行く人へのおすすめポイント
気軽にギャラリースタッフに話しかけてみる
ブースにはアーティストさんが在中されている事も多く、スタッフさんに「この作品は何でできてるんですか?」「どこにあるギャラリーなんですか?」など質問すると気軽に答えてくれます。
また、ギャラリーやアーティストの紹介パンフレットをいただける場合もあるので、後で詳しく調べたいときにも役立ちます💡
「値段を聞いたら買わないといけないのでは?」と心配になるかもしれませんが、全然そんなことはありません。むしろ「作家さんはどういう人ですか?」と聞くと、嬉しそうに説明してくれます。
写真撮影はOKか確認しておこう
「TokyoGendai」は基本的には、写真撮影可能です。
来場者みなさんカメラで気になった写真を収めたりしています。
ただしブースごとにルールが違う場合もあるので、「撮影NG」などの注意書きがないか予め確認しておくとトラブルを回避できて安心です。
※ただしSNSなどで発信する際には映り込んだ人の顔などを許可なくアップすることがないよう、しっかりと配慮しましょうね。
まとめ:東京現代は「アートの最先端を感じられる国際フェア」
ご参考にしていただけましたか?
TokyoGendaiは世界水準のアートフェアということもあり、今まで見たこともないような作品や、まだ知らなかった魅力的なアーティストを知れる絶好の機会になります。
アート関係者も多数来場することもあり、緊張される方もいるかもしれませんが、若い女性一人でふらっと鑑賞されている方も何人もいましたし、肩の力を抜いて気軽に行ってみてほしいと思います。
もちろん海外のギャラリーも多数出展するので、素晴らしいアート作品に出会って購入したいというコレクターの方にも大変おすすめです!
ぜひご興味のある方は、一度会場に足を運んでみてください。