こんにちは。アートの楽しみ方が広がる専門情報サイト『アートの小道』です。
デジタルイラストや漫画制作、AI制作などで、「タブレット」や「液タブ(液晶ペンタブレット)」を初めて検討する人がまず頭に浮かぶのが、「液タブと板タブって何が違うの?」「どっちが自分に合っている?」という疑問です。
この記事では、液タブの基本から選び方、人気のおすすめモデルをご紹介し、購入後も失敗しない知識をつけられるようにまとめました。
板タブも気になっている方は、コチラの記事も読んで比較してみてくださいね↓
「液タブ」ってなに?基本から機能まで
液タブ(液晶ペンタブレット)の概要
「液タブ」とは、文字通り「液晶(ディスプレイ)付きのペンタブレット」のことです。
紙に直接絵を描く感覚で、手元のペンの動作がそのまま画面に反映されるため、アナログ感覚で描きやすいのが最大の魅力です。
人気おすすめ液タブ徹底比較(2025年最新)
それでは早速本題に入り、初心者からプロ志向のクリエイターまで対応する液タブの中からを、用途別に人気モデルをピックアップしました。
この記事でご紹介するのは「とにかく安い!」というものよりも、「初めての人でも使いやすい設計・質がよく長く使えるコスパの高いもの」を基準として選定しています。
2025年10月現在の最新の相場としては、初心者~中級者向けで25,000円~40,000円程度。
ご自身の用途や予算に応じてチェックしてみてください。
※参考価格なので、最新の値段はリンク先の販売サイトにてご確認ください。
初心者〜中級者向け
製品名 | 画面サイズ | 特徴・おすすめポイント | 価格目安 |
---|---|---|---|
HUION Kamvas 13 | 13.3インチ | 定番人気のKamvasシリーズ 充電不要ペン付き イラスト~漫画制作など多用途で使える |
約30,000円 |
XP-PEN Artist 12 | 12インチ | こちらも王道XP-PEN製タブレット 初心者でも使いやすい優しい設計 4色カラー展開で見た目もお洒落 |
約32,000円 |
Artisul 第三世代 | 15.6インチ | デザインがかっこいい!超薄型デザイン 大画面の液晶で絵が描ける 便利なショートカットキーが特徴的 |
約40,000円 |
初心者~中級者向けの機種は、「描きやすさ重視」「コスパ良好」なモデルがおすすめです。
最近の機種ははじめて使用する人でも操作しやすいようショートカットキーが用意されていたり、優しい仕様のものが多いです。
アナログからデジタルに初めて挑戦する方でも、スムーズに移行できます。
中級〜上級者(プロ志向)向け
製品名 | 画面サイズ | 特徴・おすすめポイント | 価格目安 |
---|---|---|---|
XP-PEN Artist Pro 16TP | 16インチ | スマートチップ「X3 Pro」の採用で、 最大16,384レベルという驚異の筆圧感知 (業界初) |
約77,000円 |
Wacom Cintiq 16 | 15.6インチ | 人気の国内メーカーWacom製 プロモデルと同様のペンを採用 サイズ感・書き心地・耐久性も高評価 |
約100,000円 |
プロ志向のクリエイター向けとなると、ディスプレイの品質やより精密な書き心地、色の再現性がとても重要になってきます。
作業の効率化を考えるなら「快適性・表現の幅・耐久性」などを重視して、値段を妥協しすぎずに選ぶのがおすすめです。
「液タブ」と「板タブ」の違いを比較
液タブと板タブ、それぞれの特徴を押さえてから選ぶようにすれば、失敗や後悔なく作品作りに集中できるようになります。
気になる部分を比較できる表にまとめたので、ご参考にどうぞ↓
比較項目 | 液タブ | 板タブ(ペンタブ) |
---|---|---|
描き心地 | 紙に直接描くような感覚 | マウスライク(慣れが必要) |
価格 | 板タブより高め(数万円〜数十万円) | 安価(数千〜数万円) |
慣れ | 直感的に描ける | 慣れるまで時間がかかる |
筆圧表現 | 高精度・自然 | 十分揃っているが液タブよりやや劣る |
持ち運び | 軽量型から重くかさばるタイプも | 軽量・持ち運びやすい |
作業効率 | アナログ感覚で作業しやすい | 描線の精度を自分好みにできる |
一言でいうなら、「液タブ」は「描き味と楽しさ」、「板タブ」は「コスパと汎用性」重視という印象です。
「液タブ」の選び方・失敗しないコツ
「どのサイズがいいか?」「筆圧感度とは?」など、液タブ選びで失敗しないための大事なポイントをおしえます!
(1) 画面サイズで選ぶ
- 12インチ: 持ち運び用/ラフ・落書き用 note(ノート)
- 15〜16インチ:机置き操作向け(最も人気)
- 21〜24インチ:細かいラフ・背景・写真編集向け
(2) 筆圧・傾き検知の選び方
- 筆圧8192段階・傾き検知対応が主流。
- 高機能なモデルほど表現の幅が広がります。
- 稼働速度(ポイント速度)も確認するとストレスが少ないです。
(3) 接続方式と互換性
使いやすいのは、USB-CまたはHDMI/USB-Aへ対応しているモデル。
購入後に「使えなかった…」なんてことにならないように、ご家庭や職場でのパソコン環境との互換性は必ず確認しておくと安心です。
よく出てくるタブレット関連用語
イラストやデザイン、創作活動用にタブレットを探してると、普段は耳にしないフレーズが出てきて「これって何のこと?」となることも多いはず。
ここではタブレットで検索したときに商品説明などで特によく見かける用語の一部をご紹介します↓
スタイラスペン(Stylus Pen)
タブレット上で絵を描いたり、文字を書いたりするための専用ペン。
マウスの代わりとして使うこともでき、「筆圧感知機能」があるタイプだと線の強弱まで表現できます。
※代表的なもの:Apple Pencil、Wacom Pro Penなど。
フルラミネーション(Full Lamination)
液晶パネルと保護ガラスの間に空気の層がない構造のこと。
これがあることで、ペン先と表示のズレ(パララックス)が減り、まるで紙に描いているような感覚になります。
→ 描き心地重視なら「フルラミネーション対応」が断然おすすめ。
パララックス(Parallax)
ペン先と実際の線がわずかにズレて見える現象。
主に非ラミネーションディスプレイで起きやすく、特に端の方でズレが目立つことがあります。
筆圧感知(Pressure Sensitivity)
ペンを押す強さで線の太さや濃淡が変化する機能。
数値で「4096レベル」「8192レベル」などと表記されます。
→ 数値が高いほど細かいタッチを再現でき、デジタルイラストやデザイン向き。
傾き検知(Tilt Support)
ペンを傾けた角度を感知する機能。
鉛筆での「斜め描き」や「陰影表現」が可能になります。
→ スケッチやリアルな筆表現を求める人は大事な機能。
リフレッシュレート(Refresh Rate)
1秒間に画面が何回描き変わるかを示す数値(例:60Hz、120Hzなど)。
数字が高いほど動きが滑らかで、ペンの追従性もよくなります。
色域(Color Gamut)
画面が再現できる色の範囲。
「sRGB 100%」「Adobe RGB 90%」などと表記されます。
→ イラストやデザインでは、sRGB 100%以上あると発色が美しく見えます。
視差(Parallax Error)
ペン先とカーソル位置が一致しないズレのこと。
「パララックス」とほぼ同じ意味ですが、こっちは視点の角度によるズレを指す場合もあります。
解像度(Resolution)
画面の細かさ。
「1920×1080(フルHD)」「2560×1600(WQHD)」などの数字で表されます。
→ 数字が大きいほど、線がなめらかで細部まで見やすい。
ご紹介したのはまだ一部で、他にもタブレットに関連する普段は耳にしないワードが色々とあります。
機会があれば、まとめたものを記事にさせていただきますね。
よくある疑問(Q&A)
Q1. 初心者には液タブがおすすめってホント?
A. 何を重視するかによって変わります。
アナログの感覚に近くすぐに描き始めたいのであれば、液タブから挑戦するのがおすすめです。
Q2. 液タブは壊れやすい?耐久性は?
A. 液晶搭載なので割れ・断線リスクはありますが、数年保証付きモデルが多く、普通に使う分には長持ちします。
Q3. 液タブだけで完結できる?
A. 基本的にはPCと接続して使いますが、Android/iOS対応のモデルや内蔵OS付き液タブも登場しており、外出先での作業も可能です。
まとめ:自分に合った液タブ選びとは
ご参考になりましたか?
今回の内容から液タブの選び方をおさらいすると、
- 初心者 → 初めての液タブは「小〜中サイズ」で低価格・描きやすさ重視
- 中級〜プロ → 高解像度・色域・快適性重視で大画面モデルへ
- 用途別 → イラスト・漫画なら接触レスポンス重視、デザイン用途なら色再現重視
もちろん、好きなメーカーや使い勝手の好みもあると思います。
失敗はしたくないけどできるだけ安く購入したいなら、可能なのであれば一度家電量販店などでサイズ感や実際に触ってみたフィット感などを確認してから、ネットでお得に購入する方法が一番オススメです。
良かったら、今回ご紹介したモデルを参考にチェックしてみてくださいね♪